三食自炊の巻


三食きちんと自炊って、当たり前のようだけどわたしにはなかなか出来ない。茹でるだけとか、切るだけのものが一食入ってしまう。

今日はお休みだったから三食作ってみた。

サラダとチャーハン、サラダと塩焼きそばとスープ、卵焼きと炒め物とお味噌汁とご飯。


毎朝ごちそうさんを見ていると、人に作ってあげるという事に自信を持てるのはすごいなあ、と毎回感心する。

わたしの味なんてあるのかな。ナポリタンくらいか。誰でも作れるようなものだけれど、他で食べるより自分のナポリタンの方が好き。でもそれでも人に食べさせたいとは思えない。最近食べ物のことをよく考える。


走るようになって、食べ物も少しは気を使うようになって、それがびっくりするくらいおいしいご飯だったらどんなに素敵な事だろう。

おいしいご飯が作れる人は無敵です。憧れております。


夜ご飯を終えて、昨日あった悲しい出来事を吹き飛ばそうと思い、走ってきたら5.3キロだった。

いつも決まった距離じゃなくて、時間を決めて走る。ちょっと速すぎたかもしれないから明日筋肉痛にならないか心配。

そんな水曜日でした。





3月

3月になりました。


高校生の頃から何故か2月と木曜日が苦手。2月は日めくりじゃないカレンダーがほぼ書けず。

何かを書くとか、打つとかそういうのに気持ちが向かなかった。今年も2月が克服出来なかったな。

仕事が終わって帰ると、ほぼうたた寝から睡眠になってしまい、朝方にはっ!と起きる毎日だった。


3月はその響きだけで嬉しくなる。何か起きても、何も起こらなくても嬉しい。


最近、少しずつ走るようになった。夏以外に汗をかくなんて久しぶりの感覚で気持ち良い。

それから、お弁当も再開。生活が回るようになる感覚も気持ち良い。

春は、自分から迎えにいきますよ。








雪の結晶が空から落ちて来る日

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今日の日めくりカレンダーはすごいぞ。本当に、にげろ〜って言うくらいの大雪が、東京にも降った。


わたしはほぼ吹雪みたいな状態の中、隣の駅まで期日前投票をしに出かけた。

雪が降ると不思議だな、と思うことがある。普段より気温は低いはずなのにあまり寒いと感じない。わたしの気のせいなのか、本当にそういうものなのかはわからないけれど。


投票が終わった後、いつも友達と会う時に帰りに寄るコーヒー屋さんでお昼ご飯。好きなコーヒーや紅茶にプラス120円でハムタマゴサンドが付いてくるCセットを頼んだ。

この15:00までのバリューセットとやらがとんでも無いコストパフォーマンス!他にも、確か60円でトーストとたまごのAセットとか、80円でハムサンドとサラダのBセットがある。

特製カレーも最高においしいし、もう本当に大好きなお店。

初めてこのコーヒー屋さんでちょっと背伸びをしてストレートのメニューからグアテマラを選んだその日、友達と「一杯700円もするコーヒーを飲んでいるなんて親には言えないね」なんて言って笑っていたけれど、今では月に3,4回はコーヒーを飲みに通っている。


グルメレポートみたいになってしまった今日の日めくりじゃないカレンダー、おしまい。


子ダヌキ

だいぶ日にちが空いてしまった。

やっぱり習慣になるには少し時間がかかりそうだなあ。

部屋の日めくりカレンダーは毎日楽しみでめくり続けているけれど、こちらはそうはいかないみたい。


日めくりじゃないカレンダーをサボっている間に、連休を頂いて実家に帰った。お正月はお休みが無くて帰れなかったから、半年ぶり。


実家で飼っている犬のチャッピーにもようやく会えた。チャッピーは次の夏で14歳になる。もう会えるのはこれが最後かもしれないね、とお父さんに言われたけれど、不思議と悲しくはなかった。

半年前に会った時に既にそんな気がしていて、それでももう一度会えたからかな。


チャッピーと出会ったのはわたしが12歳の晩夏だった。国道沿いのホームセンターに行った時、駐車場に里親さがしの方が来ていた。犬を飼う予定など全く無かったけれど何となく近寄って覗いたケージの中に、はしゃぎ回る犬とそれに似た茶色い犬がいた。

はしゃぎ回っていた犬は、茶色い体で手と足の先だけ白くて靴下を履いているように見えた。とても愛嬌のある犬だった。


その犬との出会いから、犬を飼うという流れになるまでそう時間はかからなかったな。「くつした」と名付けて飼おう、という話になり、夕方にその子を迎えに行ったけれど、その時にはもう「くつした」には飼い主が見つかっていて、丁度ワゴン車の中に連れていかれるところだった。


残ったケージの中にまっ茶色の犬だけがまだ寝ていた。そうっと覗き込んでみたら、昼間に来た時は一度も目を合わせてくれなかったのに一瞬だけ、チラッとこちらを見た。何かを諦めているような顔。

その後もずっと見ていると様子を伺う様にチラッと見てくる。何か期待している様にも見えたな。抱き上げて、顔をよく見る。小さくて、まだ鼻が低くて、子ダヌキみたいだった。また寝てしまった子ダヌキを両親と一緒に見ていた。


子ダヌキが中ダヌキになってうちにやってきたのは、夏が終わり、秋が来てからだった。それからもう14年なのか。久しぶりに会ったチャッピーは白髪になっているはずも無く、相変わらずまっ茶色だったけれど、子ダヌキの時よりもよく寝るようになっていたし、小さな段差でも足を踏み外すようになってしまっていた。


すぐいなくなってしまうとは思っていないし、お別れが近いからこんな事を書いたわけじゃない。どうか長生きしてください、とも思わない。

ただ、あの日の子ダヌキのようなチャッピーを思い出したから。







ふきのとう

天気予報ではもう何度か東京にも雪の予報が出ているのを見かけている。

数日前の深夜、うたた寝から起きて外を見たら少しだけ雪が降っていた日があったけれどあれから見てないな。


雪が降ったりインフルエンザのニュースが流れると冬だな、と思うのと同時にここでもやっぱり小学生の頃を思い出す。丁度国語で「ふきのとう」を習っていた時期の事。


インフルエンザで生徒の数が3分の1になってしまって、その数日間に登校した生徒は特別に好きな席に座れたり、授業が進められないから半日かけて友達の似顔絵を描いたりして過ごした。

お休みになってしまった皆には申し訳ないけれど、わたしは今でも思い出せるくらいその数日間どきどきしっぱなしだった。


3,4日経って、生徒の数もだんだん元に戻り始めた頃ようやく「ふきのとう」の授業が再開した。皆が学校に少しずつ戻ってくるあの感じと「ふきのとう」が重なって、不思議な気持ちになったな。

久しぶりに読みたくなって、検索してみた。ここに残しておけばいつでも好きな時に読めるし、思い出せる。



「ふきのとう」  工藤直子


    
夜があけました
朝の光をあびて たけやぶのたけのはっぱが
「さむかったね うん、さむかったね」とささやいてます
雪がまだ少しのこって あたりはしんとしています
どこかがでちいさな声がしました
「よいしょ よいしょ おもたいな」
たけやぶのそばのふきのとうです
雪のしたにすこしあたまをだして 雪をどけようとふんばっています
「よいしょ よいしょ そとがみたいな」

ごめんね、と雪がいいました
「わたしもはやくとけて水になり とおくへいってあそびたいけど」
とうえをみあげます
「でも竹やぶのかげになってひがあたらない」
とざんねんそうです

すまない、と竹やぶがいいました
「わたしたちもはやくゆれておどりたい ゆれておどれば雪に日があたる 
でもはるかぜがまだこない はるかぜがこないとおどれない」
とざんねんそうです

そらのうえでおひさまがわらいました
「おや はるかぜがねぼうしているな 竹やぶも雪もふきのとうもみんなこまっているな」
そこで南をむいていいました
「おーい はるかぜおきなさい」
     
おひさまにおこされてはるかぜは おおきなあくび
それからせのびしていいました
「や、おひさま や、みんなおまちどう」
はるかぜはむねいっぱいいきをすい ふうっといきをはきました
     
はるかぜにふかれて 竹やぶがゆれるゆれるおどる
雪がとけるとける 水になる
ふきのとうがふんばる せがのびる
   
ふかれて ゆれて とけて ふんばって もっこり
ふきのとうがかおをだしました
「こんにちは」
もうすっかりはるです







熱海


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10数年ぶりの熱海は、それはもう素晴らしかった。

何よりも、熱海の海ってこんなに綺麗なんだ!とびっくりした。

たぶん、この二日間すごく天気が良かったからきっとそのおかげもあるんだろうなぁ。


海岸には、犬の散歩をする人と、写真を撮りに来ている人くらいしかいなかった。

リュックを下ろして、マフラーを取って、コートも脱いで、あちこち走り回った。

走り回った後、海をぼけーっと見ていたら、熱海に来た理由なんてどうでも良くなってた。


いつも、すぐに理由を知りたくなってしまう。深読みしようとしてその時を楽しめなくなってしまったりもする。

そういう事と何も関係なく、ただここに来たんだ、と思えた瞬間だったからすごく嬉しかった。


熱海にはまたいつか行くと思う。それは、また10数年後なのか、来年なのかわからないけれど。


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熱海へ

f:id:marslion:20140123064449j:plainうたた寝をしてしまって朝方カレンダーをめくった。


いつもだったら二度寝したいところなのだけど、旅行の支度をしないで寝てしまったのでまだ暗い時間からせっせと旅支度。

旅支度と言っても行き先は熱海なので荷物は最小限に。


熱海には小学生以来行っていないので、どんな所だったかあまり思い出せないな。


どんな所か覚えていなくても、何をしたかは何となく覚えている。

貝に指をはさまれたこと、素足でウニを踏んでしまったこと。

去年の春に亡くなったおじいちゃんが踏んでしまったそのウニをさばいてくれた。おじいちゃんの横にくっついてそわそわしながらそれを見ていた。その日がわたしのウニデビュー。ウニはあの日以来食べていないと思う。


海鮮は得意じゃないし、あまり覚えてもいないのに今回選んだ行き先は熱海。何でだろう。行けばわかるのか。


茶柱立つかな。